『雪庭のサンタクロース』ラベル・ウイスキー

世界的人気・川瀬巴水の『雪庭のサンタクロース』
年の瀬の季節感溢れる木版画の世界

大正・昭和期の木版画家、川瀬巴水。「ザ・ゴースト・シリーズ」でもお馴染みの月岡芳年の孫弟子にあたる鏑木清方に師事し日本画家の道を志しますが、30代半ば木版画に魅了され、木版画家としての道を歩み始めます。巴水は生涯を通じて詩情的な風景版画を描き続け、その名は海外でも広く知られるようになり、今や北斎や広重に並び称されるほどの評価と人気を誇っています。

『雪庭のサンタクロース』は、巴水作品に多く見られる夜の雪景色の中に、サンタクロースが描かれるという珍しいモチーフの作品で、1950年に大手広告代理店発刊の海外向け外国語貿易雑誌の表紙用に描かれたものです。今回のラベルの絵は、巴水の作品の版元、渡邊木版美術画舗が、現代の職人たちの粋を集め、版木彫りから摺りまで全てを新たに起こした復刻版を使用しました。

ウイスキーは「バルメナック2010」。およそ200年に及ぶ歴史を持つ、スペイサイド地域の奥に位置するバルメナック蒸留所。ジョニーウォーカーなど多くのブレンデッドウイスキーにモルトを供給しています。かつてUD社所有の頃、「花と動物シリーズ」としてシングルモルトが出されましたが、オフィシャルで発売されることは稀なので、希少なシングルモルトと言えるでしょう。この「バルメナック2010」は、クリーンですっきりした香りとスパイシーなフィニッシュという、透明感とともに、短めの熟成年数を感じさせない重厚感がある1本です。

ウイスキー好きのあの人へのクリスマスプレゼントにも、いいかもしれません。