有志たちによって1824年に設立された美術館、『ロンドン ナショナル・ギャラリー』。西洋美術史を網羅するための教育機関として、審美眼で収集されたコレクションは、13世紀後半から20世紀初頭までの2300点以上の作品を所蔵し、世界の人たちを唸らせています。

その『ロンドン ナショナル・ギャラリー』所蔵の作品から、中でも日本人に人気の高い、フィンセント・ファン・ゴッホの『ひまわり』とヨハネス・フェルメールの『ヴァージナルの前に座る若い女性』の絵画を選び、ウイスキーのラベルにしました。ウイスキーは、ネゴシアンから購入した樽の熟成具合を見計い、結果さらに2年間熟成をさせて、瓶詰めしたものです。

フェルメールの『ヴァージナルの前に座る若い女性』は晩年に描かれた作品と言われ、光の表現と忠実な写実、寓話に長けたフェルメールの数少ない作品のひとつ。その絵に合わせたウイスキーは、スコッチの中で、青のイメージをもつグレンマレイ。スペイサイド・エルギン地区にある蒸留所です。この「グレンマレイ2007」は“素敵に甘いアロマが詰まったウイスキー”と山岡秀雄は表現します。

ファン・ゴッホは生涯で７枚の『ひまわり』を描いています。そのうち４枚目にあたる、背景にも黄色を使ったこの作品は、ポール・ゴーガンの寝室を飾るために描いた作品で、ゴーガンが“ファン・ゴッホの作風を本質的に表した完璧な1枚”と絶賛した一枚。エネルギーが溢れています。合わせたウイスキーは、「ミルトンダフ2012」。ミルトンダフも、グレンマレイの近隣、スペイサイド・エルギン地区にあり、バランタインを支える主要なモルトです。1stフィルバーボン樽で8年熟成、ファン・ゴッホにとっての幸せの色、黄色のアロマを感じるウイスキーです。

１stフィルバーボン樽で熟成されたこの２本。樽の特徴的な甘みとモルトウイスキーとの調和をぜひ感じてください。