昭和の特撮ヒーロー『仮面ライダー』は、放送開始から50年を迎えました。1971年（昭和46年）4月の放送開始以来、社会現象となるほどの絶大な人気を博し、爾来、シリーズ化され、昭和から平成・令和と、その世代の子どもたちを魅了し続ける、特撮ヒーローの金字塔です。

世界征服を企む悪の秘密結社「ショッカー」による改造手術によって仮面ライダーとなった本郷猛は、世界の平和を守るため、仮面ライダー1号として戦うことを決意。同じく改造手術を受けた一文字隼人は仮面ライダー２号として、ともに力を合わせながら、悪の組織「ショッカー」を倒すべく戦いを挑む。悪事を働く怪人たちを、おなじみの変身ポーズから、必殺技ライダーキックで打ち倒す、仮面ライダーの雄姿に子どもたちは心躍らせました。

今回、『仮面ライダー』ラベルに山岡秀雄が選んだ1本は「ノース・オブ・スコットランド 1972」。1958年に創業し1980年には閉鎖、わずか20余年だけ稼働したノース・オブ・スコットランド蒸留所のシングルグレーン・ウイスキーです。このウイスキーが蒸溜された1972年は、1号・2号のダブルライダーが初めて揃い踏みで登場した、仮面ライダー史上記念すべき放送があった年であることから、ダブルライダーのラベルを施しました。48年という長熟のウイスキー、複雑な熟成感を味わうことができます。

そしてもう1本は、「レダイグ1995」。スコットランド・マル島にあるトバモリー蒸留所で蒸留されたシングルモルト・ウイスキーです。長い歴史と共に受け継がれてきた熟練の技と経験から培われたウイスキーです。この1本には、頑なまでの正義感、力と技で敵に立ち向かう仮面ライダー1号の力感あふれるポーズをラベルにしました。

変身ポーズやライダーキックを真似て、誰もが夢中になった永遠のヒーロー『仮面ライダー』。グラス片手に思い出は尽きないのではないでしょうか。