蒸留所の人間やブレンダーをはじめ、うまいウイスキーを造るには多くのスペシャリストが必要だ。
彼らは持てる感覚や技術のすべてを使って原酒を造り、育てている。そうそう、もう一人欠かせない専門家がいた。かつて蒸留所には欠かせなかった住人、それがウイスキーキャットである。
　その昔、ウイスキーの蒸留所には原材料である大麦を守る役目を与えられ、また職人たちにマスコットのように可愛がられた猫たちがいたという。
そんなウイスキーキャットが、自らが守り抜いたウイスキーのラベルとなった。
　描いたのは小学館刊『ビッグコミックオリジナル』の表紙に、愛くるしい猫や犬のイラストを寄稿する村松誠氏。
1979年の初掲載以来雑誌の顔として親しまれ、2019年で40周年を迎える記念として、限定115本のスペシャルボトルが制作された。
　ボトルに詰められた「グレン・エルギン1995」は、ホワイト・ホースに使われるスペイサイドのモルト原酒で、桃のようなジューシーなフルーティさが特徴。
誇らしげな猫の顔を見ながら味わってほしい。